フリースクールを検討されている方、
フリースクールをこれから検討しようかと思っている方、
その理由はさまざまだと思います。
今回は、フリースクールをお探しの方に参考になるように、フリースクールの選び方のポイントをシェアできればと思います。
「フリースクールならどこでもいいの?」というと、実はそんなことはありません。せっかくフリースクールに申し込みをしたのに、通うのがむずかしくなってしまった子、フリースクールが合わずに負担になってしまった子が実際にいました。
お子さんが「何か変えたい」「フリースクールに行ってみようかな」と思っているのであれば、その気持ちを大切にしたい。ぜひ、フリースクール選びの参考にしていただけたら、うれしいです。
後悔しないフリースクールの選び方① 通学が可能な場所
通学可能な場所であるかどうか、これは、フリースクール選びで一番に考えることではないでしょうか。
フリースクールに通うことが負担になってしまったら、元の子もありません。通学が負担にならない場所であること。これが、一つ目のポイントです。
ただ、徒歩圏内にフリースクールがないことも多いかと思います。公共交通機関や自家用車などをうまく利用して、通学ができるのであれば、選択肢のひとつに入れてもいいでしょう。
また、立地条件だけでなく、フリースクールの内部の環境もとても大切です。子どもたちが活動する場所はどんな場所なのか、これは見学した際にじっくり観察したいポイントです。
大切なお子さんをあずける場所、安全面や衛生面などもしっかりチェックすることをおすすめします。
後悔しないフリースクールの選び方② 受け入れ時間や活動内容
フリースクールとひとことで言っても、それぞれのスクールによって、受け入れ時間や活動内容はさまざまです。
毎日通学したいのか、週に数回から始めたいのか、半日なのか、一日なのか、お子さんの状況や気持ちを大切にしながら、選ぶといいですね。
また、活動内容も合わせて確認しておくといいですね。
学習の時間や遊びの時間などが決められているところもあれば、自分で時間割を決めて活動するようなスクールもあります。また、体験活動がメインの場所なども。
これは、スクールの方針にもかかわりますが、見学したときに子どもたちの活動の様子が見られると、イメージしやすいかと思います。
後悔しないフリースクールの選び方③ 運営者と運営方針
個人的には、この運営者と運営方針がとても重要だと感じています。
その理由は、フリースクールは学校法人ではないからです。つまり、どんな人でもフリースクールを始めようと思えば始められるのです。
どこのフリースクールがいいのかどうか…数も少なく、口コミもない…という場所が多いのではないでしょうか。
だからこそ、チェックしたいのが、どんな人が運営しているのか、そしてどんな方針で運営しているのかという点です。
運営者の経験、人柄や考え方は、フリースクールの方針に大きな影響を与えます。方針なんて、それほど大事ではないのでは⁉と、お考えの方もいるかと思います。でも、今までの経験上、方針がないということは、大事にしているものがないということ。
フリースクールをどのようにとらえるかにもよりますが、自宅で過ごす代わりの場所くらいの間隔なのであれば、それほど方針にこだわらなくてもいいのかなと思います。
でも、お子さんがフリースクールに通うことで、こんなふうに変化したらいいなぁという思いが少しでもあれば、ぜひ、運営者とスクールの方針に目を向けてみてください。
後悔しないフリースクールの選び方④ 費用
フリースクールによって、費用がかかるところがあります。ご家庭の状況によって、フリースクールにかかる予算の上限もあるのではないでしょうか。
「通わせてあげたいけれど、費用が高くて…」という理由でフリースクールを断念する方もいらっしゃると聞きました。
お子さんも「通いたい」という気持ちがあるのに、金銭面のハードルで通学を断念せざるを得ないのは、とても残念なことです。ただ、現時点では、フリースクールに通う子どもたちへの支援はなく、各ご家庭が負担している現状があります。
フリースクールに通う費用の助成があれば、今、学校に行くことに不安を感じている子どもたちにとって、選択肢が増えることにつながります。
これからは、学びの多様化が求められる時代といわれています。「学校」という場所だけでなく、フリースクールを含め、多くの場が子どもたちにとっての「学びの場」となることを心から願います。
後悔しないフリースクールの選び方⑤ お子さんとの相性
どんなに方針がすばらしくても、どんなに立地条件がよくても、お子さんの気持ちが向いていないければ、フリースクールが負担になってしまうことも…。
見学の際に、そこでのびのびと過ごすお子さんの姿が想像できるか、またお子さんが「通ってみたい」という気持ちをもっているかを、しっかり確認できるといいですね。
フリースクールによっては、学校と両立できるところもあります。また、通学が負担にならないような工夫をしているところもあります。
学齢が近いお子さんが通うところや、年齢層に幅があるところまで、さまざまです。
どんな場所が居心地がいいのか、お子さんの気持ちに寄り添いながら、最終的に決められるといいのではないでしょうか。
お子さんに合った「フリースクール」に出会えれば、世界が広がる!
さまざまなタイプのフリースクールがありますが、数としてはまだまだ少ないのが現状。
そんな限りある中から、お子さんに合ったフリースクールを探すのは、大変なことかと思います。でも、もし、お子さんに合ったフリースクールが見つかったら、そこで新しい出会いがあったら、世界が広がることでしょう。
もちろん、フリースクールに行ったからといって、すべてが一変するわけではありません。でも、「今」の状態から、新しい一歩をふみだすことで、間違いなく、何かが変わります。
「自分の居場所がある」
それだけで、子どもは大きく変化します。子どもたちの居場所は、学校だけじゃない。フリースクールが、子どもたちの新しい居場所になることを心から願っています。
ぜひ、フリースクール選びの参考にしてみてくださいね。