不登校中のおすすめの過ごし方~回復期編~ポイントと気をつけたいこと

不登校
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小学生、中学生の違いでも変わってくるとは思うのですが…

・生活リズムが崩れている

・ゲームやスマホから離れられない

・時間を持て余している様子

・家で何をしていいのか分からない

というお悩みをおもちの方もいるのではないでしょうか。

学校に行かない選択をした理由は一人ひとり違っていても、子ども期に身につけたいこと、体験しておいた方がいいことなどは、ある程度共通しているように感じます。

そこで、今日は、学校に不安を感じ、行かない選択をした子どもたちにおすすめの家での過ごし方をお伝えできればと思います。もちろん、一人ひとり好きなこと、性格、家庭環境などが違うため、これから紹介するものすべてを取り入れることは、むずかしいこともあるでしょう。

でも、もしできるもの、やってみたいと思えるものがあれば、ぜひ取り入れてみてください。すぐにできるものばかりです。

学校に行くことに不安を感じているお子さんはもちろん、学校には通っているけれど困りごとがあるお子さんにも、応用できるものとなっています。よかったら、参考にしてみてくださいね。

不登校中の時間の過ごし方① 規則正しい生活を心がける

学校に行くとなると、いやでも朝は起きて、ご飯を食べて、とにかく家を出る…という子も多いはず。学校に着くころに、ようやく頭も体も目覚めてくるような子もたくさんいると思います。

学校に行かない=朝、早起きしなくていい

というのは、少し心配です。規則正しい生活は、心と体の健康には欠かせないもの。また、成長期の子どもたちにとっては、発育にもかかわる大切なことです。

よく、夏休み中に生活リズムが崩れてしまった子が、9月から学校に行くのがつらい…ということがあります。生活リズムを整えることって、意外と大変です。それなのに、ようやく整ったリズムが崩れるのは、とっても簡単…

一度崩れたリズムをまた整えなおすのは、さらに大変なことです。

もちろん、体調がすぐれない日に、無理に早起きして朝ご飯を食べさせる必要はありません。でも、体調がいい日が続いているのなら、生活リズムを崩さずに過ごすことをおすすめします。

「学校に行く」という強制的な生活リズム整え術がない中で、生活リズムを崩さない工夫は大変かもしれませんが、「朝早く起きる、朝ごはんをしっかり食べる」ことは、子どもの体の発育、脳の発育にも大きな影響があることを忘れないようにしたいですね。

すでに、リズムが崩れてしまっている子は、夜早く寝ることよりも、朝早く起きること、日中体を動かすことを意識すると、夜も眠れるようになります。時間はかかるかもしれませんが、子どものため!生活リズムは、とっても大切です。

不登校中の時間の過ごし方② その日の時間割を自分でつくる

学校では、決められた時間割があります。そこに息苦しさを感じてしまう子もいるようですが、自分で自分の時間割をつくるのなら、少し違ってきませんか。

その日、やりたいこと、やらなくてはいけないこと、などを紙に書きだし、自分で自分だけの時間割をつくります。これは、学校に行く・行かないにかかわらず、夏休みや学校が休みの日などにも使えます。

休みはじめたばかりのころは、学校のことに拒否反応を示すこともあるので、その場合には無理にやらなくて大丈夫です。まずは、子どもの心をゆっくり休めることを心がけましょう。

ただ、不登校期間が続き、心が落ち着いてくると、「何かやりたい」と暇をもてあます時期がくるかと思います。そんな回復期には、まずはやりたいことをはじめてみる。

それができるようになったら、今度は「あまり気がすすまないこと」を一つ時間割に入れてみるといいでしょう。「あまり気がすすまないこと」は、もしかしたらやらないかもしれません。でも、もしそれができたら、「やりたくないこと」をクリアできたという自信につながります。

親が一方的に決めた約束ではなく、子どもが納得して自分で決めることが、とても大切になります。

不登校中の時間の過ごし方③ 意識して体を動かす

心と体は切っても切れない関係です。心の調子が悪いと、体に不調がでるように、心と体は密接な関係でつながっています。

もちろん、心も体も不調な時期に、運動をしましょう!というわけではありません。でも、心も体も元気になっているのであれば、日中意識して体を動かすことをおすすめします。

子どもは、大人と違い、心も体も大きく成長していく時期。この時期の鍛えられた力が、その後に大きな影響を与えることは、大人である親世代なら身をもって感じていることでしょう。

昔と違い、最近の子どもたちは、体力テストの結果などからもわかるように、体力や運動能力が低下しているといわれています。ちょっと転んでしまって骨折をしたとか、転倒して手をつかず顔をけがしてしまったとか…、働いていた小学校でもたびたび起きていました。

これは、スポーツをしているかどうか…というより、体のバランスの問題です。遊ぶ時間や場所が減り、体を動かして遊ぶ経験が少ない現代っ子たちは、どうしても体の使い方がうまくないようです。

ずっと家の中で過ごしていると、もしかしたら運動量が足りていないかもしれません。それぞれ外に出られる子やそうでない子もいるかと思うので、一概にはいえませんが、できる範囲で体を動かす時間をつくってみてください。

体を動かすことで、筋力がついたり、体のバランスがとれたり、気分転換になったりすることもあります。外に出られるようなら、散歩もおすすめです。太陽の光を浴びると、セロトニンというホルモンが分泌され、体内時計の調整をしてくれることもよく知られています。

不登校中の時間の過ごし方④ 家事で役割分担を

簡単にいえば、「お手伝いをする」ことです。

自分が誰かの役にたっている経験は、とても大切です。家で過ごす時間が長いからこそ、できること。とプラスにとらえ、どんどん家事を手伝ってもらったり、教えたりする時間を過ごしてみてはいかがでしょう。

実は、家事は学習と同じくらい大切です。それは、将来、自立するために、かかせないものだからです。

学校では、家庭科の授業で高学年になると学びますが、家事を学ぶのはどんなに早くてもいい!

料理や裁縫、掃除の仕方、整理整頓の仕方など、将来役に立つものばかりです。楽しみながら、極めていくのもいいですね。その中から、もしかしたら、将来の仕事に結びつくものが生まれるかもしれません。

そして、もうひとつ大切なことが「ありがとう」を伝えること。家事を手伝った子どもは、普段親がやってくれていることに気づきます。大変さに驚く子もいれば、感謝の気持ちをもつ子もいるかもしれません。手伝ったことに対して、忘れずに「ありがとう」や「助かったよ」などのあたたかい言葉をかけてあげるといいですね。

そうすることで、子どもは、自分が必要とされていることに喜びを感じることができます。誰かの役にたつ経験は、子どもの大きなエネルギーにつながります。

不登校中の時間の過ごし方⑤ 習い事で、居場所を増やす

学校に行っていないから、習い事をしてはいけない!?

そんなことはありません。実際に、以前受け持ったお子さんで、学校には行きたくないけれど、習い事には行っているという子がいました。

学校には心地よい居場所を感じられないけれど、習い事が自分の居場所のひとつになっていたのだと思います。

「同じ学校の子が一緒だと通いにくい」という場合は、学区外の場所で習い事を探してみるのも、ひとつです。好きなことに熱中し、そこで自信をつけることができたら、とてもすばらしいと思います。

また、スキルの面だけでなく、習い事には「人のかかわり」「人とのつながり」が得られるメリットもあります。人は人との出会いで、大きく成長します。子どもは、人とのかかわりを学ぶ大事な時期。いろいろな人とかかわる機会をつくることで、子どもたちは人とのかかわり方を学んでいくことができます。

ただ、無理やり習い事に連れ出すのでNG。本人の気持ちがなく、習い始め、通うのがつらくなってしまったら、「やっぱり、自分はダメなのかも…」と自信を無くしてしまうことも考えられます。

本当はやってみたいことがあるのに、学校に行っていないから…という理由であきらめているのであれば、ぜひトライしてみてください。

【まとめ】学校に行かないからこそ、できることを!

学校に行くことで学ぶこともたくさんあります。でも、今、行かない選択をしているお子さんに、何ができるのか。それを考えると、学校に行かなくてもできること。学校に行かないからこそ、時間をかけてできることがあるような気がしませんか。

何のために学校に行くのか?

そのゴールは、自立です。それならば、学校に行かなくてもできることがあるはずです。

基礎・基本の学習ももちろん大切ですが、それ以外にも大切なことはたくさんあります。規則正しい生活も、食事も、生活環境を整えることも、運動も、睡眠も、自分で計画をたて実践する力や人の役に立つことをすること、好きなものに出会い、夢中になることも、すべて自立につながっていきます。

ゴールは、学校に行くことではない!

ゴールは、子どもの自立!

今、学校に行かないことで葛藤しているお子さんを見ている保護者の方は、前が見えない閉塞感を感じているかもしれません。でも、大丈夫! 子どもの「心」を守りつつ、今日できることをひとつずつ。

子育てのゴールは、学校に登校することではありません。自立・自律です!そこに向けて、今、できることを、積み重ねていく。そんなお手伝いができたらと、願っています。

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